みなさんは「水道方式」という言葉を耳にしたことがありますか?
水道方式は、日本文教出版株式会社から小学校用検定教科書として出版予定であった「みんなの算数」の編纂過程で生まれたもので、1958年に数学教育協議会から発表されました。
水道方式は遠山啓が提唱し、銀林浩、長妻克亘、岡田進ら数学教育協議会の研究者、教育者を中心に検討され完成されたものです。
水道方式は限られた授業時数内で、無理なく算数が習得できることを目指してつくられました。
水道方式には次のような3つの原理原則があります。
すべての計算過程を最も単純な計算過程に分解する。
例えば135 + 765 のような計算は、
1) 5+5
2) 3+6+1(あるいは1+3+6)
3) 1+7+1(あるいは1+1+7)
に分解して計算を行います。この細分化した1~3のような計算の習得過程を素過程と呼びます。
この素過程が組み合わせでできる235+765のような計算を複合過程と呼びます。
素過程を組み合わせてもっとも一般的で典型的な複合過程をつくる。
3桁のたし算で、「もっとも一般的で典型的な複合過程」は例えばつぎのようなものです。
436 + 521
どの位にも0がなく、くり上がりのないものです。
「一般的で典型的な複合過程」から「特殊で典型的でない複合過程」へと進む。
特殊で典型的でない複合過程を退化型と言います。
国語(日本語)の文法学習をベースに、英語の文法を理解します。